(個人資産)2級FP 2016年5月 問15

問 15
Aさんの相続における課税遺産総額(「課税価格の合計額-遺産に係る基礎控除額」)が3億円であった場合の相続税の総額を計算した下記の表の空欄①~④に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

《設 例》
Aさんは、平成28年1月に病気により70歳で死亡した。Aさんには妻Bさん(68歳)との間に長男Cさん(42歳)、長女Dさんおよび二男Eさん(35歳)の3人の子がいるが、長女Dさんは平成23年に死亡している。Aさんは、生前に公正証書遺言を作成しており、その遺言に従い、Aさんの自宅の敷地および家屋は妻Bさんが相続する予定である。なお、二男Eさんは、生前にAさんから財産の贈与を受けていることもあり、Aさんの相続に関して相続の放棄をしている。また、Aさんは、孫Fさん(15歳)、孫Gさん(13歳)および孫Hさん(10歳)に対しても、生前に贈与を行っている。

Aさんの親族関係図および主な財産の状況等は、以下のとおりである。

WS000103

〈Aさんの主な財産の状況〉
・預貯金 :1億5,000万円
・有価証券 : 9,500万円
・自宅の敷地(350㎡) :1億4,000万円
(「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の相続税評価額)
・自宅の家屋 : 2,000万円(相続税評価額)
〈Aさんが生前に行った贈与の内容〉
①平成24年に二男Eさんに駐車場用地(贈与時点の相続税評価額は6,000万円、相続開始時点の相続税評価額は7,000万円)を贈与し、二男Eさんはこの贈与について相続時精算課税制度の適用を受けた。
②平成26年に孫Fさん、孫Gさんおよび孫Hさんに「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税」の特例の適用を受けて、それぞれ現金1,000万円を贈与した。なお、この特例に係る教育資金管理契約はAさんの相続開始時点で終了しておらず、Aさんの死亡日における非課税拠出額から教育資金支出額を控除した残額はいずれも500万円である。

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

WS000339

[解答] ① 6,000(万円) ② 4,300(万円) ③ 800(万円) ④ 6,550(万円)
[解説]
① 基礎控除は、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」である。法定相続人の数は、妻Bさん、長男Cさん、孫Gさん、孫Hさん、二男Eさんの5人である。
よって、3,000万円+600万円×5人=6,000万円となる。なお、法定相続人の数には放棄した者も含まれる。
②③ 3億円を法定相続分で相続したものとして分割する。
 法定相続分は妻Bさんが1/2、長男Cさん、二男Eさんが1/2×1/3=1/6、孫Gさん、孫Hさんが1/2×1/3×1/2=1/12である。
 妻Bさん 3億円×1/2=1.5億円 1.5億円×40%-1,700万円=4,300万円・・・②
 長男Cさん 3億円×1/6=5000万円 5,000万円×30%-700万円=800万円・・・③
 孫Gさん 3億円×1/12=2,500万円 2,500万円×15%-50万円=325万円
④ 相続税の総額は、4,300万円+800万円×2+325万円×2=6,550万円・・・④

解答解説