2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問40】後期高齢者医療制度

改正対応|確認済み(2019.1)|(イ)は改正により解答不能

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問40

啓二さんは、母の春子さん(83歳)が体調を崩すことが多くなったため、医療費や介護費用についてFPの桑原さんに相談をした。桑原さんが後期高齢者医療制度および介護保険制度の自己負担割合等について説明する際に使用した下表の空欄(ア)~(エ)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 空欄(ア)にあてはまる語句は、「医療費の2割」である。
  2. 空欄(イ)にあてはまる語句は、「サービス利用料の2割」である。
  3. 空欄(ウ)にあてはまる語句は、「1ヵ月(同一月)」である。
  4. 空欄(エ)にあてはまる語句は、「1年間(8月~翌年7月末)」である。

[正解]  (不適切)

  1. 空欄(ア)にあてはまる語句は、「医療費の2割」である。
  2. [解説]
    現役並み所得者は3割負担である。

  3. 空欄(イ)にあてはまる語句は、「サービス利用料の2割」である。
  4. [解説]
    ※平成30年4月から、合計所得金額が220万円以上の人は3割負担となる枠が増えた。

  5. 空欄(ウ)にあてはまる語句は、「1ヵ月(同一月)」である。
  6. [解説]
    高額療養費、高額介護サービス費ともに1ヶ月間の費用で算定する。

  7. 空欄(エ)にあてはまる語句は、「1年間(8月~翌年7月末)」である。
  8. [解説]
    合算制度は8月1日から翌年7月31日までの1年間の自己負担合算額が高額になった場合に負担を軽減させる制度である。


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問39】学生納付特例

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問39

啓二さんの二女の愛子さんは、国民年金保険料の学生納付特例を申請して認められている。そこで啓二さんは、愛子さんが国民年金の給付を受ける際に学生納付特例期間はどのように取り扱われるのか等について、FPの桑原さんに質問をした。桑原さんが学生納付特例期間と年金給付(国民年金)等との関係について説明する際に使用した下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、学生納付特例期間および全額免除期間についての年金額への反映に関する記述は、追納されていない場合におけるものとする。

  1. (ア)算入される  (イ)反映される(減額支給) (ウ)2年間
  2. (ア)算入されない (イ)反映される(減額支給) (ウ)10年間
  3. (ア)算入される  (イ)反映されない (ウ)10年間
  4. (ア)算入されない (イ)反映されない (ウ)2年間

[正解]  (適切)

[解説]

全額免除期間と並んでいるため複雑に見えるが、未納や特例、免除ともに追納しなければ年金額に反映されない。全額免除は文字通り全額を免除されているため、年金額に反映される(そもそも追納の必要がない)。保険料を何もせず支払わない未納ではなく、特例や免除制度を利用していれば10年以内の追納が可能である。


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問38】付加年金

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問38

国民年金の第1号被保険者である啓二さんは、老齢年金の受給額を増やすため、毎月、国民年金保険料に加えて付加保険料を納付している。付加年金制度に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、記載のない条件については一切考慮しないこととする。

  1. (ア)153,600円 (イ)2年間 (ウ)は繰上げまたは繰下げが行われない
  2. (ア)153,600円 (イ)1年間 (ウ)も繰上げまたは繰下げが行われる
  3. (ア) 76,800円 (イ)1年間 (ウ)は繰上げまたは繰下げが行われない
  4. (ア) 76,800円 (イ)2年間 (ウ)も繰上げまたは繰下げが行われる

[正解]  (適切)

[解説]

付加年金保険料は月額400円、年金額は月額200円である。
付加年金額 200円×384=76,800円
(保険料総額 400円×384=153,600円)
付加年金を2年間受け取れば、保険料総額と同額になるため、2年超受け取ることができれば元が取れることになる。
なお、付加年金は基礎年金の繰上げ・繰下げと同時に、繰上げ・繰下げが行われる。


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問37】小規模宅地等の特例

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問37

啓二さんは、自宅(敷地および建物)および福岡商店の店舗(敷地および建物)を博子さんの死亡に伴う相続により取得している。下記<資料>を基に、博子さんの死亡による相続に係る相続税の計算において、申告すべき自宅敷地および店舗敷地の相続税評価額の合計額として、正しいものはどれか。なお、解答に当たっては、自宅敷地および店舗敷地ともに「小規模宅地等の相続税の課税価格の計算の特例」を上限まで適用すること。

  1. 1,600万円
  2. 2,160万円
  3. 2,400万円
  4. 4,800万円

[正解]  (適切)

[解説]

小規模宅地等の評価減の特例は、減額割合と限度面積を暗記しておくこと。
・特定居住用宅地 330㎡まで80%減
 100,000円×300㎡×0.2=6,000,000円
・特定事業用宅地 400㎡まで80%減
 100,000円×400㎡×0.2=8,000,000円
 100,000円×100㎡=10,000,000円
よって、合計 24,000,000円
なお、0.8をかけて減額される金額を算出し引いてもよい。


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問36】預金保険制度

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問36

下記<資料>は、啓二さんおよび福岡商店のWT銀行(日本国内にある普通銀行)における金融資産残高である。仮に平成29年5月にWT銀行が破綻した場合、啓二さんがWT銀行に保有している下記の金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額の上限額として、正しいものはどれか。なお、預金利息については考慮しないこととする。また、啓二さんは、福岡商店の事業用資金を含めWT銀行からの借入れはないものとする。

<資料>

[名義:福岡啓二]
 普通預金:350万円(決済用預金ではない)
 定期預金:450万円
 外貨預金:300万円
[名義:福岡商店 代表 福岡啓二]
 当座預金:120万円
 定期預金:340万円

  1. 1,000万円
  2. 1,120万円
  3. 1,260万円
  4. 1,460万円


[正解]  (適切)

[解説]

当座預金が決済用預金なので120万円以外で、各商品が預金保険制度の対象かどうかを判断し、1,000万円を超えるかどうかで考えればよい。また個人事業主なので、同銀行内の口座は合算する。
普通預金350万円+定期預金450万円+定期預金340万円=1,140万円 よって、1,000万円
1,000万円+120万円=1,120万円
決済用預金は1,000万円の基準に関係なく保護されることを確認しておくこと。

[要点のまとめ]

<預金保険制度>
1.制度の概要
・当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)は、全額保護される。
・定期預金や利息の付く普通預金等(一般預金等)は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護される。
※これを超える部分は、破綻した金融機関の残余財産の状況に応じて支払われる。
元本1,000万円と利息は、決済用預金など全額保護される商品を除いて計算する。
2.預金保険制度対象外の商品
外貨預金、譲渡性預金。元本補てん契約のない金銭信託(ヒット等)、金融債(募集債及び保護預かり契約が終了したもの)


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問35】事業所得

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問35

<設例>の[資料4]および下記<計算式>に基づいて、平成28年分の啓二さん(福岡商店)の事業所得の金額を計算しなさい。なお、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。


[正解] 910 (万円)

[解説]

事業所得の計算式が与えられなくても計算できるようにしておきたい。必要経費で利子割引料や減価償却費を計算し忘れないように注意したい。
5,400万円―2,440万円―1,745万円-240万円―65万円=910万円


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問34】バランスシート分析

【第10問】下記の(問34)~(問40)について解答しなさい。


<設例>
物品販売業(福岡商店)を営む自営業者の福岡啓二さん(青色申告者)は、この度、今後の生活のことや事業のことなどに関して、FPで税理士でもある桑原さんに相談をした。なお、下記のデータは平成29年4月1日現在のものである。
I.家族構成(同居家族)

注1:直美さんは株式会社QZ商事に勤務している。

Ⅱ.福岡家の親族関係図

注2:啓二さんの妻の博子さんは、平成29年1月20日に交通事故で死亡している。なお、博子さんは死亡時まで青色事業専従者として福岡商店に勤務していた。

Ⅲ.福岡家(啓二さん)の財産の状況
[資料1:保有資産(時価)]      (単位:万円)

注3:啓二さんが相続した博子さんの遺産は、啓二さんの保有資産に含まれている。
注4:上記以外の事業用資産については考慮しないこと。

[資料2:負債残高]
事業用借入(証書貸付):[資料4]を参照(債務者は啓二さん)
自動車ローン:120万円(債務者は啓二さん)
未払金:100万円(博子さんの相続に係る諸費用等であり、啓二さんが負担する)

[資料3:生命保険]      (単位:万円)

注5:解約返戻金相当額は、現時点(平成29年4月1日)で解約した場合の金額である。
注6:すべての契約において、保険契約者が保険料を全額負担している。
注7:契約者配当および契約者貸付については考慮しないこと。

[資料4:福岡商店の財務データ(平成28年分の青色申告決算書から抜粋)]

注8:青色事業専従者給与は、博子さんに対して支給したものである。
注9:平成28年中の借入金の元本返済額は300万円である。

Ⅳ.その他
上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。


問34

FPの桑原さんは、まず現時点(平成29年4月1日時点)における福岡家(啓二さん)のバランスシート分析を行うこととした。下表の空欄(ア)に入る数値を計算しなさい。なお、事業用資産および負債については、<設例>の[資料4]に記載された金額を使用することとする。


[正解] 13,420 (万円)

[解説]

純資産は資産から負債を引いて求める。資料は平成29年4月1日現在で、資料4は青色申告決裁書からの抜粋であるため、平成29年1月1日から平成29年3月31日までの間に変動がない限り、金額をそのまま使用しても問題ない。
・資産
 預貯金等5,260万円+解約返戻金相当額810万円+棚卸資産310万円+器具備品150万円+土地(自宅敷地)3,300万円+土地(店舗敷地)5,500万円+建物(自宅)320万円+建物(店舗)530万円+その他(動産他)210万円=16,390万円
・負債
 事業用借入2,750万円+自動車ローン120万円+未払金100万円=2,970万円
・純資産
 16,390万円-2,970万円=13,420万円


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問33】ねんきん定期便・ねんきんネット

【第9問】下記の(問28)~(問33)について解答しなさい。


<設例>
氷室雪雄さんは、民間企業に勤務する会社員である。雪雄さんと妻の花代さんは、今後の資産形成や家計の見直しなどについて、FPで税理士でもある妹尾さんに相談をした。なお、下記のデータはいずれも平成29年4月1日現在のものである。

[収入金額(平成28年)]
・雪雄さん:給与収入800万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。
・花代さん:給与収入100万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。
[金融資産(時価)]
・雪雄さん名義
 銀行預金(普通預金):100万円
 銀行預金(定期預金):400万円
・花代さん名義
 銀行預金(普通預金):50万円
 個人向け国債(変動10年):50万円
[住宅ローン]
 契約者 :雪雄さん
 借入先 :PX銀行
 借入時期:平成20年8月
 借入金額:3,000万円
 返済方法:元利均等返済(ボーナス返済なし)
 金利 :固定金利選択型10年(年3.65%)
 返済期間:35年間
[保険]
・定期保険A:保険金額2,500万円。保険契約者(保険料負担者)および被保険者は雪雄さん、死亡保険金受取人は花代さんである。
・火災保険B:保険金額2,000万円。保険の目的は建物である。保険期間は30年。保険契約者は雪雄さんである。


問33

雪雄さんは、「ねんきん定期便」の通知内容や「ねんきんネット」でできることについて、FPの妹尾さんに確認をした。妹尾さんが雪雄さんに説明をした、50歳未満の人に送付される「ねんきん定期便」の内容および「ねんきんネット」で利用できるサービスに関する次の(ア)~(エ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。なお、雪雄さんは大学卒業後の22歳から現在まで継続して厚生年金保険に加入しているもの(第1号厚生年金被保険者)とする。

  1. (ア)50歳未満の人の「ねんきん定期便」には、定期便作成時点までの年金加入期間や保険料納付額(加入者本人負担分の累計)が記載されている。
  2. (イ)50歳未満の人の「ねんきん定期便」には、老齢年金の種類と定期便作成時点の加入制度に引き続き60歳になるまで加入した場合の老齢年金の見込み額が記載されている。
  3. (ウ)「ねんきんネット」では、利用登録後はいつでも、すべての期間の年金加入記録(加入履歴、厚生年金保険の標準報酬月額等)を確認することができる。
  4. (エ)「ねんきんネット」の「年金見込額試算」では、老齢年金および遺族年金の見込み額を試算することができる。

[正解]
(ア)  (イ) × (ウ)  (エ) ×

[解説]

50歳以上の人と50歳未満の人では、老齢年金の見込額(これまでの加入実績に応じた年金額)の部分が異なる。
50歳以上の人の場合は、現在加入している年金制度に、60歳まで同じ条件で加入し続けたものと仮定して計算した老齢年金の見込額が記載されている。一方、50歳未満の人の場合は、これまでの加入実績を基に計算した老齢年金の額が記載されている。つまり50歳未満の人の場合は、見込み額の記載はない。「ねんきんネット」では年金加入記録を確認することができ、老齢年金の見込み額を試算することができるが、遺族年金の見込み額を試算することはできない。


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問32】厚生年金保険・健康保険

【第9問】下記の(問28)~(問33)について解答しなさい。


<設例>
氷室雪雄さんは、民間企業に勤務する会社員である。雪雄さんと妻の花代さんは、今後の資産形成や家計の見直しなどについて、FPで税理士でもある妹尾さんに相談をした。なお、下記のデータはいずれも平成29年4月1日現在のものである。

[収入金額(平成28年)]
・雪雄さん:給与収入800万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。
・花代さん:給与収入100万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。
[金融資産(時価)]
・雪雄さん名義
 銀行預金(普通預金):100万円
 銀行預金(定期預金):400万円
・花代さん名義
 銀行預金(普通預金):50万円
 個人向け国債(変動10年):50万円
[住宅ローン]
 契約者 :雪雄さん
 借入先 :PX銀行
 借入時期:平成20年8月
 借入金額:3,000万円
 返済方法:元利均等返済(ボーナス返済なし)
 金利 :固定金利選択型10年(年3.65%)
 返済期間:35年間
[保険]
・定期保険A:保険金額2,500万円。保険契約者(保険料負担者)および被保険者は雪雄さん、死亡保険金受取人は花代さんである。
・火災保険B:保険金額2,000万円。保険の目的は建物である。保険期間は30年。保険契約者は雪雄さんである。


問32

FPの妹尾さんは、平成28年10月から実施された「短時間労働者に対する社会保険の適用拡大」について花代さんから質問を受け、下表を用いてその要件やメリットなどを説明した。短時間労働者に対する厚生年金保険および健康保険(以下「社会保険」という)の適用に関する下表の空欄(ア)~(ウ)に入る適切な語句を語群の中から選び、その番号のみを解答欄に記入しなさい。


[正解]
(ア)  (イ)  (ウ) 

[解説]

平成28年10月から厚生年金保険・健康保険の適用対象者が拡大となり、週20時間以上働く短時間労働者で、厚生年金保険の被保険者数が常時501人以上の法人・個人・地方公共団体に属する適用事業所および国に属する全ての適用事業所で働く人も厚生年金保険等の適用対象となった。
適用対象者は、勤務時間・勤務日数が、常時雇用者の4分の3未満で、
1 週の所定労働時間が 20 時間以上あること
2 雇用期間が 1年以上見込まれること
3 賃金の月額が 8.8万円以上であること
4 学生でないこと
が短期労働者の4要件として規定されている。


2級FP過去問解説(資産設計)2017年5月【問31】保険と税金

【第9問】下記の(問28)~(問33)について解答しなさい。


<設例>
氷室雪雄さんは、民間企業に勤務する会社員である。雪雄さんと妻の花代さんは、今後の資産形成や家計の見直しなどについて、FPで税理士でもある妹尾さんに相談をした。なお、下記のデータはいずれも平成29年4月1日現在のものである。

[収入金額(平成28年)]
・雪雄さん:給与収入800万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。
・花代さん:給与収入100万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。
[金融資産(時価)]
・雪雄さん名義
 銀行預金(普通預金):100万円
 銀行預金(定期預金):400万円
・花代さん名義
 銀行預金(普通預金):50万円
 個人向け国債(変動10年):50万円
[住宅ローン]
 契約者 :雪雄さん
 借入先 :PX銀行
 借入時期:平成20年8月
 借入金額:3,000万円
 返済方法:元利均等返済(ボーナス返済なし)
 金利 :固定金利選択型10年(年3.65%)
 返済期間:35年間
[保険]
・定期保険A:保険金額2,500万円。保険契約者(保険料負担者)および被保険者は雪雄さん、死亡保険金受取人は花代さんである。
・火災保険B:保険金額2,000万円。保険の目的は建物である。保険期間は30年。保険契約者は雪雄さんである。


問31

雪雄さんが加入している保険の保険金等が支払われた場合の課税に関する次の(ア)~(ウ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。

  1. (ア)雪雄さんが死亡し、花代さんが受け取る定期保険Aの死亡保険金は、相続税の課税対象となる。
  2. (イ)雪雄さんが疾病のため高度障害状態になったことにより受け取る定期保険Aの高度障害保険金は、所得税の課税対象となる。
  3. (ウ)自宅が火災で全焼し、雪雄さんが受け取る火災保険Bの保険金は、所得税の課税対象となる。

[正解]
(ア)  (イ) × (ウ) ×

  1. (ア)雪雄さんが死亡し、花代さんが受け取る定期保険Aの死亡保険金は、相続税の課税対象となる。
  2. [解説]
    お金の流れを考えればよい。死亡した雪雄さんのお金(保険料)が、花代さんに移動するので相続税である。

  3. (イ)雪雄さんが疾病のため高度障害状態になったことにより受け取る定期保険Aの高度障害保険金は、所得税の課税対象となる。
  4. [解説]
    高度障害保険金は非課税である。

  5. (ウ)自宅が火災で全焼し、雪雄さんが受け取る火災保険Bの保険金は、所得税の課税対象となる。
  6. [解説]
    火災保険の保険金は非課税である。

[要点のまとめ]