問題 60
中小企業における円滑な事業承継のための方策に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 事業承継対策については、オーナー経営者の相続が発生してからでは取り得る対策が限られてしま うため、長期的な視野に立って早い時期から検討することが望ましい。
[解答解説] ○
経営権を誰にどのように渡すか,贈与の活用方法など,事前に計画しておくと,相続の方法が増える。 - 後継者の選定方針を明確にし、後継者候補を社内外に周知するとともに、後継者の十分な育成を早期に図ることが望ましい。
[解答解説] ○
経営権や資産の相続だけではなく,後継者を経営者として育成する必要があり,後継者候補を明確にしておくことで,スムーズに移行することができる。 - オーナー経営者が死亡したときの相続税額の負担を軽減するため、オーナー経営者が保有する自社 株式の大半を経営に関与しない第三者に生前に移転しておくことが望ましい。
[解答解説] ○
自社株式の大半を第三者に移転してしまうと,経営権が弱くなり,将来の会社経営が不安定になる。 - オーナー経営者が保有する自社株式を役員である後継者が取得する際の後継者の資金負担が心配される場合、あらかじめ、後継者の役員報酬を増やす等により相当の金融資産を確保しておく方策が考えられる。
[解答解説] ×
後継者は自社株を購入する必要があるため,その資金を事前に準備しておく必要がある。
[解答] 4
[補足]
解答解説