問題27
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。
- A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
- シャープレシオは、ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。
- システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。
[正解] 1 (不適切)
- 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。
- A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
- シャープレシオは、ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。
- システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。
[解説]
相関係数が1だと、同じ値動きをする。よって、分散投資効果はない。
[解説]
期待収益率は、2.5%×0.4+6.0%×0.6=1+3.6=4.6%となる。
次の例を考えると、式を覚えやすい。
A資産を100%、B資産を0%で組入れると、
2.5%×1+6.0%×0=2.5%
A資産しか組入れていないため、A資産の期待収益率とポートフォリオの期待収益率(ポートフォリオとは呼べないが)は同じとなる。
[解説]
シャープレシオが大きいほど低いリスクでリターンを得ることになるので有利となる。
[解説]
システマティック・リスクとは、市場取引する上で避けられないリスクである。