問題2
ファイナンシャル・プランナーがライフプランニングに当たって作成する一般的な各種の表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
- ライフプランニング上の可処分所得は、年間の収入金額から社会保険料、所得税、住民税および生命保険料を差し引いた金額を使用する。
- キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。
- 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価で計上する。
- ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
- ライフプランニング上の可処分所得は、年間の収入金額から社会保険料、所得税、住民税および生命保険料を差し引いた金額を使用する。
- キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。
- 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価で計上する。
[解説]
適切である。基本生活費や教育費など現在価値でどのくらい必要かを見積もる。教育費は学年や進路によって金額が異なるため、それぞれ必要な金額を算出する。その上で、物価は変動するため、キャッシュフロー表に入力する際には、物価変動率をかけて計上する。
[解説]
不適切である。よく出る間違えの選択肢である。可処分所得は自由に使用できる所得を意味し、「収入金額-(社会保険料+所得税・住民税)」で求められる。生命保険料は加入するかどうかを含め自由であるため、強制的に差し引く必要はない。給与から天引きしている人は勘違いしやすいかもしれないので注意すること。
[解説]
適切である。収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率に限らず、各項目の金額の一部も作成時点の見通しで設定している。そのため、キャッシュフロー表を含むライフプランニングは数年経過すれば実情とのずれが生じてくるため、定期的な見直しが必要である。
[解説]
適切である。バランスシートでは、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価で計上する。選択肢3と同様、現時点での状況を把握するためにライフプランニングを行うため、定期的に見直すことが前提である。
<ライフプランニング>
(1) バランスシート
個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。
(2) 可処分所得
年間の収入金額から所得税、住民税および社会保険料を差し引いた金額
(3) キャッシュフロー表
キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。
(4) ライフイベント
ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
<ライフプランニング>
(1) バランスシート
個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、( )時点の価額ではなく( )時点の時価で計上する。
(2) 可処分所得
年間の収入金額から所得税、住民税および( )保険料を差し引いた金額
(3) キャッシュフロー表
キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、( )時点の見通しで設定する。
(4) ライフイベント
ライフイベントごとの予算額は( )価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を( )価値で計上する。