(個人資産)2級FP 2018年1月 問15

《設 例》
Aさん(73歳)は、妻Bさん(69歳)との2人暮らしである。Aさんには、妻Bさんとの間に、長男Cさん(38歳)および二男Dさん(36歳)の2人の子がいる。Aさんは、将来の相続のことを考えて、平成29年に、長男Cさんに対して、賃貸マンションの建物を贈与した。なお、将来の相続時点における税制およびAさんの財産の状況は、現在のまま変わらないものとする。
Aさんの親族関係図、財産および長男Cさんへの贈与に関する資料は、以下のとおりである。
〈Aさんの親族関係図〉

〈Aさんの財産の状況(相続税評価額)〉
預貯金 :2億4,000万円
有価証券 :6,000万円
自宅の敷地 :3,200万円(※)
自宅の建物 :2,000万円
賃貸マンションの敷地:1億円
※「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用後の金額である。
〈Aさんが行った贈与の内容〉
・長男Cさんに対して、平成29年に築30年の賃貸マンションの建物(贈与時点の相続税評価額は3,000万円)を贈与し、長男Cさんは、この贈与について相続時精算課税制度の適用を受けようとしている。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問15 仮に長男Cさんが相続時精算課税制度の適用を受けた後に、Aさんに相続が開始した場合の相続税の総額を計算した下記の表の空欄①~④に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、Aさんから贈与を受けた賃貸マンションの建物の贈与時点の相続税評価額は3,000万円で、相続開始時点の相続税評価額は2,900万円である。
また、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

[解答]① 48,200(万円) ② 4,800(万円) ③ 2,640(万円) ④ 12,345(万円)
[配点(予想)]① 1 ② 1 ③ 1 ④ 1
[難易度]① A ② A ③ A ④ A
[解説]
相続税の求め方は、各相続人が仮に法定相続分を相続したとして各人の税額を出し、合計して、相続税の総額を出す。ここまでの計算の流れが問われている。
① 預貯金24,000万円+有価証券6,000万円+自宅の敷地3,200万円+自宅の建物2,000万円+賃貸マンションの敷地10,000万円+賃貸マンションの建物3,000万円=48,200(万円)
※相続時精算課税制度を適用した「賃貸マンションの建物」は贈与時の価額を算入する。
② 基礎控除額を求める。3,000万円+600万円×3=4,800万円
※3,000万円+600万円×法定相続人
③ 課税遺産総額を求める。48,200万円-4,800万円=43,400万円、二男Dさんの法定相続分は1/4である。
43,400万円×1/4=10,850万円 10,850万円×40%-1,700万円=2,640万円
※法定相続分は、妻Bさん1/2、二男Dさん1/4、長男Cさん1/4
④ 妻Bさん 43,400万円×1/2=21,700万円、21,700万円×45%-2,700万円=7,065万円
7,065万円+2,640万円×2=12,345万円
※相続税の総額を求めるが、妻Bさんの相続税を計算し、長男Cさんの相続税(二男Dさんと同じ)を加える。

解答解説[表示]