2級FP過去問解説(個人資産)2019年5月【問5】株式指標

【第2問】 次の設例に基づいて、下記の各問(《問4》~《問6》)に答えなさい。


《設 例》
会社員のAさん(39歳)は、預貯金を1,000万円保有しているが、その一部を活用して、X社株式またはY社株式(2社は同業種、東京証券取引所市場第一部上場)のいずれかを購入したいと考えている。そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。
<X社株式およびY社株式の情報>
X社:株価4,000円、発行済株式総数8億株、1株当たり配当金150円(年間)
Y社:株価1,500円、発行済株式総数3億株、1株当たり配当金50円(年間)
※次回の決算期は、X社およびY社ともに、2019年6月30日(日)である。

問5

Mさんは、Aさんに対して、株式の投資指標等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

  1. 「 一般に、PERが高い銘柄ほど、株価は割安で今後の高い利益成長が期待されていると考えることができます」
  2. 「 一般に、ROEが高い会社ほど、資産の効率的な活用がなされていると考えることができます」
  3. 「一般に、配当性向が高いほど、株主に対する利益還元の度合いが高いと考えることができます。配当性向は、Y社の数値がX社の数値を上回っています」


[正解]
× ② ②×

  1. 「 一般に、PERが高い銘柄ほど、株価は割安で今後の高い利益成長が期待されていると考えることができます」
  2. [解説]
    PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標で、同業他社と比べPERが低い銘柄は割安と判断する。

  3. 「 一般に、ROEが高い会社ほど、資産の効率的な活用がなされていると考えることができます」
  4. [解説]
    ROEは、自己資本は株主が出資した資金のことで、自己資本でどのぐらい利益を上げたかをみる指標である。ROEが高い会社ほど、資産の効率的な活用がなされていると考えることができる。

  5. 「一般に、配当性向が高いほど、株主に対する利益還元の度合いが高いと考えることができます。配当性向は、Y社の数値がX社の数値を上回っています」
  6. [解説]
    配当性向は、純利益に対する配当金の割合で、企業が純利益からどのくらい配当金を出しているかをみるための指標である。配当性向が高いほど、株主に対する利益還元の度合いが高いと考えることができる。
    また、配当性向は、「配当金総額÷税引後当期純利益×100」で求める。
    ・X社:150÷362.5×100=41.38(%)
     ※EPS=2,900÷8=362.5
    ・Y社 50÷155×100=32.26(%)
     ※EPS=465÷3=155
    よって、配当性向は、Y社の数値がX社の数値を下回っている(X社の数値がY社の数値を上回っている)

[要点のまとめ]

<株式指標>
(1) PER(株価収益率)(倍)
・株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標で、同業他社と比べPERが低い銘柄は割安と判断する。
(算式)株価÷1株あたり純利益(EPS)
(2) PBR(株価純資産倍率)
・株価が1株当たり純資産の何倍であるかを示す指標で、1倍を下回るか、1倍に近い銘柄ほど割安となる。
(算式)株価÷1株あたり純資産(BPS)
(3) ROE(自己資本利益率)(%)
・自己資本は株主が出資した資金のことで、自己資本でどのぐらい利益を上げたかをみる指標である。
(算式)税引後当期純利益÷自己資本×100
(4) 配当利回り(%)
・株価に対する配当金の割合で、どのくらいの配当金を受け取れるかをみるための指標である。
(算式)1株あたり配当金÷株価×100
(5) 配当性向(%)
・純利益に対する配当金の割合で、企業が純利益からどのくらい配当金を出しているかをみるための指標である。
(算式)配当金総額÷税引後当期純利益×100

関連問題


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