2級FP過去問解説(個人資産)2020年9月 《問9》課税標準の計算

【第3問】 次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。


会社員のAさんは、妻Bさんおよび長女Cさんとの3人家族である。Aさんは、2020年中に長女Cさんの入院・手術費用として医療費25万円を支払ったため、医療費控除の適用を受けたいと思っている。なお、不動産所得の金額の前の「▲」は赤字であることを表している。

<Aさんとその家族に関する資料>
 Aさん(55歳)   : 会社員
 妻Bさん(53歳)  : 専業主婦。2020年中の収入はない。
 長女Cさん(20歳): 大学生。2020年中の収入はない。

<Aさんの2020年分の収入等に関する資料>
 (1) 給与収入の金額  : 800万円
 (2) 不動産所得の金額 : ▲100万円(白色申告)
   ・損失の金額100万円のうち、土地等の取得に係る負債の利子20万円を含む。

※妻Bさんおよび長女Cさんは、Aさんと同居し、生計を一にしている。
※Aさんとその家族は、いずれも障害者および特別障害者には該当しない。
※Aさんとその家族の年齢は、いずれも2020年12月31日現在のものである。

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問9

Aさんの2020年分の所得税における課税総所得金額を計算した下記の表の空欄①~③に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。



[正解]
 5,300,000 (円) ② 630,000 (円) ③ 480,000 (円)

[解説]

(a) 総所得金額
・給与所得 610万円
 給与所得控除額
  800万円 × 10% + 110万円 = 190万円
 給与所得
  800万円 – 190万円 = 610万円
・不動産所得 ▲80万円
 土地等の取得に係る負債の利子20万円は損益通算できないので、
 損益通算できる不動産所得の損失は、▲80万円
・総所得金額
 610万円 – 80万円 = 530万円
(b) 所得控除
・扶養控除 63万円
 長女Cさん(20歳):特定扶養親族(19歳以上23歳未満)に該当するため、63万円
・基礎控除
 納税者本人の合計所得金額2,400万円以下なので、48万円となる。

[要点のまとめ]

解説者

FPオフィスベストライフ代表。CFP®認定者・宅建士(未登録)などの資格を保有し、個人相談や執筆業務を行っています。FP資格関連では、LEC東京リーガルマインド、職業訓練校、アガルートなどでFP講師、FP資格の解説本を執筆・校閲した経験があります。
※誤字脱字・解答解説ミスなどございましたら、ページ下よりご報告いただけると幸いです。

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