問11
千田次郎さん(47歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、次郎さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料/保険証券1>
<資料/保険証券2>
・ 次郎さんが現時点で、肺炎で30日間入院した場合(手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・ 次郎さんが現時点で、初めてガン(悪性新生物)と診断され、治療のため42日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・ 次郎さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
※約款所定の手術は無配当定期保険特約付終身保険および終身医療保険ともに該当するものである。
(ア) 28 (万円) (イ) 1,089 (万円) (ウ) 3,820 (万円)
(ア)手術のない病気(肺炎)による入院である。
・保険証券1
疾病入院特約 5,000円×(30-4)=13万円
・保険証券2
疾病入院給付 5,000円×30=15万円
よって、28万円
(イ)手術ありの病気(がん)による入院である。
・保険証券1
疾病入院特約 5,000円×(42-4)=19万円
手術給付金 5,000円×40=20万円
三大疾病保障 1,000万円
生活習慣病入院特約 5,000円×(42-4)=19万円
・保険証券2
疾病入院給付 5,000円×42=21万円
手術給付金 10万円
よって、1,089万円
(ウ)手術・入院のないケガによる死亡である。
・保険証券1
終身保障 300万円
定期保険特約 2,000万円
三大疾病保障 1,000万円
傷害特約 500万円
・保険証券2
死亡保険金 20万円
よって、3,820万円
<保険証券の読み取り>
(1) 対策
毎回出題されているため、問題数は豊富にある。数多く解き、自分で間違えたところを意識しておさえておくこと
(2) 間違えやすいポイント
・特定疾病保障(三大疾病保障)
所定のがん、心筋梗塞、脳卒中になると生前に保険金を受け取れ、受け取っていない場合は、死亡時に死因に関係なく受け取れる。
・給付制限のある入院給付金
たとえば4日以上入院した場合に給付される保険で10日間入院した場合、
〇 10日-3日
✕ 10日-4日
と間違えて4日を引かないこと。
・病気か病気以外(ケガ等)に分けて判断する。