問18
長岡さん(67歳)の2020年分の収入等は下記のとおりである。長岡さんの2020年分の所得税における総所得金額として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととし、総所得金額が最も少なくなるように計算すること。
<2020年分の収入等>
内容 | 金額 |
老齢厚生年金および企業年金 | 310万円 |
生命保険の満期保険金 | 250万円 |
※老齢厚生年金および企業年金は公的年金等控除額を控除する前の金額である。
※生命保険は、養老保険(保険期間20年、保険契約者および満期保険金受取人は長岡さん)の満期保険金であり、既払込保険料(長岡さんが全額負担している)は190万円である。なお、契約者配当については考慮しないこととする。
- (310万円-110万円)+(250万円-190万円)=260万円
- (310万円-110万円)+(250万円-190万円)×1/2=230万円
- (310万円-110万円)+(250万円-190万円-50万円)=210万円
- (310万円-110万円)+(250万円-190万円-50万円)×1/2=205万円
[正解] 4 (不適切)
[解説]
・老齢厚生年金および企業年金は雑所得、生命保険の満期保険金は一時所得でいずれも総合課税である。
・雑所得
310万円 – 110万円 = 200万円
・一時所得
(250万円 – 190万円 – 50万円) × 1/2 = 5万円
よって、計算式は、
(310万円 – 110万円)+(250万円 – 190万円 – 50万円)×1/2 = 205万円
となる。
[要点のまとめ]