【第9問】下記の(問29)~(問34)について解答しなさい。
問30
翔太さんはマンションの購入に当たり、夫婦での住宅ローンの借入れを検討しており、FPの山根さんに質問をした。山根さんが行った次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。
- 「連帯保証方式である収入合算を利用すると、夫婦の収入を合算して1つの住宅ローンを契約するため、翔太さんが単独で住宅ローンを契約する場合と比べて、借入金額を増やすことができます。」
- 「ペアローンは夫婦それぞれが住宅ローンを契約するため、一定の要件を満たせば、翔太さんと彩香さんは二人とも住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用を受けることができます。」
- 「自動車ローンを完済すると、借入可能額が増える可能性があります。」
- 「連帯保証方式である収入合算で住宅ローンを契約した場合、翔太さんと彩香さんは二人とも団体信用生命保険を付保することができます。」
[正解] 4 (不適切)
[解説]
- 「連帯保証方式である収入合算を利用すると、夫婦の収入を合算して1つの住宅ローンを契約するため、翔太さんが単独で住宅ローンを契約する場合と比べて、借入金額を増やすことができます。」
- 「ペアローンは夫婦それぞれが住宅ローンを契約するため、一定の要件を満たせば、翔太さんと彩香さんは二人とも住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用を受けることができます。」
- 「自動車ローンを完済すると、借入可能額が増える可能性があります。」
- 「連帯保証方式である収入合算で住宅ローンを契約した場合、翔太さんと彩香さんは二人とも団体信用生命保険を付保することができます。」
[解説]
適切である。収入合算(連帯保証)は、住宅ローンを借りるのは1人だけで、その配偶者は連帯保証人となる。債務者が払えない場合に、連帯保証人が支払うことになる。そのため、住宅ローン控除は債務者しか適用できない。連帯保証方式のメリットは、収入合算により借入金額が増える点である。
[解説]
適切である。ペアローンは、住宅価格に対して2本の住宅ローンを組む方法である。住宅ローンを2本組むため、それぞれ要件を満たせば、住宅ローン控除を適用することができる。なお、住宅ローンに係る諸費用はそれぞれかかるが、団信保険はそれぞれ加入することができる。
[解説]
適切である。年収に対する年間総返済額の割合(返済負担率)は住宅ローンの借入可能額が決まる一つの要素である。住宅ローンの借入金が少ないほど、住宅ローンで借りられる金額が増える。
[解説]
不適切である。収入合算(連帯保証)は、住宅ローンを借りるのは1人だけであるため、団体信用生命保険も翔太さんしか加入できない。
[要点のまとめ]