【第9問】下記の(問29)~(問34)について解答しなさい。
荒木健司さんは、民間企業に勤務する会社員である。健司さんと妻の梨花さんは、今後の資産形成や家計の見直しなどについて、FPで税理士でもある福岡さんに相談をした。なお、下記のデータはいずれも2021年4月1日現在のものである。
氏名 | 続柄 | 生年月日 | 年齢 | 職業等 |
荒木 健司 | 本人 | 1985年10月13日 | 35歳 | 会社員(正社員) |
梨花 | 妻 | 1986年12月26日 | 34歳 | 会社員(派遣社員) |
翼 | 長男 | 2015年 7月15日 | 5歳 | 保育園児 |
[収入金額(2020年)]
健司さん:給与収入500万円。給与収入以外の収入はない。
梨花さん:給与収入400万円。給与収入以外の収入はない。
[自宅]
賃貸マンションに居住しており、家賃は月額9万円(管理費込み)である。
マイホームとして販売価格4,000万円(うち消費税200万円)のマンションを購入する予定である。
[金融資産(時価)]
健司さん名義
銀行預金(普通預金):130万円
銀行預金(定期預金):500万円
梨花さん名義
銀行預金(普通預金):50万円
銀行預金(定期預金):400万円
[負債]
健司さんと梨花さんに負債はない。
[保険]
低解約返戻金型終身保険A:保険金額300万円。保険契約者(保険料負担者)および被保険者は健司さんである。
団体定期保険B(加入検討中):保険金額2,000万円。保険契約者は健司さんの勤務先、保険料負担者および被保険者は健司さんである。
問31
健司さんと梨花さんはマンション購入に当たり、夫婦での借入れを検討している。夫婦で住宅ローンを借りる場合の主な組み方について、借入希望先の銀行からもらった下記<資料>の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、住宅借入金等特別控除(以下「住宅ローン控除」という)の適用を受けるための要件はすべて満たしているものとする。
- 1.(ア)健司さん (イ)健司さん・梨花さん (ウ)健司さん・梨花さん
- 2.(ア)健司さん (イ)健司さん (ウ)健司さん・梨花さん
- 3.(ア)梨花さん (イ)健司さん・梨花さん (ウ)健司さん
- 4.(ア)梨花さん (イ)健司さん (ウ)健司さん
・収入合算(連帯保証)は、住宅ローンを借りるのは1人だけで、その配偶者は連帯保証人となる。債務者が払えない場合に、連帯保証人が支払うことになる。そのため、住宅ローン控除は債務者しか適用できない。連帯保証方式のメリットは、収入合算により借入金額が増える点である。
・ペアローンは、住宅価格に対して2本の住宅ローンを組む方法である。住宅ローンを2本組むため、それぞれ要件を満たせば、住宅ローン控除を適用することができる。なお、住宅ローンに係る諸費用はそれぞれかかるが、団信保険はそれぞれ加入することができる。